メキシコペソ/円、1カ月ぶり安値近辺まで下落 USMCA交渉の再開は不透明
ニュース概要
先週のメキシコペソ/円は7日に9.228円前後で取引が始まると9.1円台へ急落し、8日には9.002円前後まで続落して8月3日以来の安値を付けました。いずれも円高主導の動きで、ドル/円の下落に連動する形となりました。
価格の推移と関連指標
ドル/円が152円台後半まで下押しした動きに連れて下落しましたが、ドル/円が154円台半ばまで持ち直した10日にはペソ/円も一時9.1円台を回復しました。11日の東京市場では9.075~9.102円前後のレンジで推移しています。
この期間のペソは対ドルで堅調を維持しており、今月4日に付けた2024年以来のドル安・ペソ高水準をわずかに下回る水準で推移しています。また、9日に発表されたメキシコの8月消費者物価指数(CPI)は前年比+3.26%と市場予想(+3.30%)を下回りましたが、5か月ぶりに伸びが加速しました。
USMCA交渉の現状と論点
メキシコ経済にとって重要な米・メキシコ・カナダ協定(USMCA)の見直し交渉は遅れており、7月の期限までにまとまらなかった後も協議が継続されているものの、9月第1週に予定されていた4回目の交渉は実施されていません。G20の場でメキシコ側の責任者と米国高官が個別に事前協議を行ったことは確認されており、メキシコ側の責任者は「近日中に」ワシントンへ渡り協議を行う予定とされていますが、今週中に行われるかは確定的ではありません。
協議の最大の争点は自動車の原産地規則で、米国は条件の厳格化を求める一方、自動車を輸出する立場のメキシコは現行ルールに近い内容で早期決着を図りたいとしています。交渉が再開されれば行方が注目される状況です。
